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【柘植根付】左馬
左馬由来
左馬は「馬」の字が逆さに書いてあります。「うま」を逆さから読むと「まう」と読めます。「まう」という音は、昔からめでたい席で踊られる「舞い」を思い起こさせるため、「左馬」は福を招く縁起のよい駒とされている。
馬は人がひいていくものですが、その馬が逆さになっているため、普通とは逆に馬が人をひいてくる(=招き入れる)ということから千客万来・商売繁盛に繋がるとされています。古くから芸者は三味線の胴に左馬を書いて縁起を担ぐ習慣があります。
馬は左側から乗るもので、右側から乗ると転んでしまいます。「転ぶことなく人生が過ごせる」という意味があります。
根付について
ポケットの無かった江戸時代に、印籠や巾着、煙草入れ等の提げ物を、腰の帯に提げて携帯するために紐の先に結わえて使用する滑り止めとして作られたのが、根付です。根付の材料には、古くから柘植や象牙が多く用いられてきました。
柘植について
柘植は関東から九州にかけて分布する常緑樹で、庭木や街路樹としてよく用いられています。材質は黄褐色で極めて綿密なため、古くから印材、版木、将棋の駒、櫛等に利用されています。
